オーストラリアで仕事探しをしていると、面接のあとなどに、
「Can you come in for a trial?」
と言われることがあります。
僕も最初は、
「トライアルって何するの?」
「何時間くらい働く?」
「給料はもらえる?」
「どんな服装で行けばいい?」
「英語ができなくても大丈夫?」
など、分からないことがたくさんありました。
僕はこれまで、シドニーとパースで合計5回ほど飲食店のトライアルを経験しています。
そのうち2回は採用につながりましたが、落ちたこともあります。
また、約5時間働いて給料が出なかった店もあれば、同じくらい働いてきちんと給料をもらい、食事まで出してもらった店もありました。
この記事では、僕が実際に経験したオーストラリアのトライアルについて、仕事内容、時間、服装、給料、事前に準備しておいた方がいいことまで紹介します。
さらに、「無給トライアルってそもそも大丈夫なの?」という点についても、Fair Work Ombudsmanの情報をもとに紹介します。
- オーストラリアの「トライアル」とは?
- 僕が経験したトライアルは1時間〜5時間くらい
- ホールのトライアルで実際にやったこと
- キッチンのトライアルで実際にやったこと
- トライアルの服装は基本的にオールブラックだった
- レジュメなど必要なものも持っていった
- トライアルで見られていると感じたこと
- 僕も英語が怖くてトライアルに落ちた
- トライアル前にメニューを見ておくのがおすすめ
- 接客で使いそうな英語も覚えておく
- トライアルは無給でも大丈夫?
- Fair Workには「5時間のカフェトライアル」の例もある
- 僕は5時間働いて何ももらえなかったことがある
- 逆に5時間分の給料と食事をもらった店もあった
- 「なんか怪しい」と感じたら条件を確認する
- トライアルに落ちても気にしすぎなくていい
- まとめ|トライアルは「働く前にお互いを見る時間」
オーストラリアの「トライアル」とは?
オーストラリアで仕事を探していると、採用前に実際の職場で仕事をしてみる**Trial(トライアル)**を求められることがあります。
ホスピタリティの仕事では、応募後に「面接→トライアル」という流れになることがあります。英語面接で僕が実際に聞かれた質問についてはこちらにまとめています。
👉 オーストラリアワーホリの英語面接|実際に聞かれた質問と回答例
特にカフェやレストランなどのHospitality系では、面接だけでは分からない、
「実際に接客できるか」
「英語でお客さんと話せるか」
「仕事のスピードはどうか」
「周りを見て動けるか」
といった部分を確認するためにトライアルが行われることがあります。
僕自身も、シドニーとパースで仕事を探す中で、これまでに5回ほどトライアルを経験しました。
そのうち、シドニーで1回、パースで1回の合計2回が実際の採用につながりました。
僕が3都市で実際に仕事探しをした方法はこちらにまとめています。
👉 オーストラリアワーホリの仕事の探し方6選
僕が経験したトライアルは1時間〜5時間くらい
「トライアルって何時間やるの?」
と気になる人も多いと思います。
僕の場合は店によってかなり違いました。
短いところでは約1時間。
ほかにも2時間程度のところがあったり、長いところでは4〜5時間ほど働いたこともあります。
そのため、僕の経験だけを見ても「トライアルは必ず○時間」と決まっているわけではありませんでした。
ただし、後ほど詳しく紹介しますが、長時間働かせれば何時間でも無給でいいというわけではありません。
Fair Work Ombudsmanによると、無給トライアルとして認められる可能性があるのは、その仕事に必要なスキルを確認するために必要な範囲に限られています。
ホールのトライアルで実際にやったこと
ホールスタッフのトライアルでは、実際のお店の仕事に入って、
オーダーを取る
料理をお客さんへ提供する
といったことをしました。
ホールの場合、僕が実際にトライアルを受けて感じたのは、英語力だけを見られているわけではないということです。
もちろん、お客さんの注文を聞いたり、スタッフからの指示を理解したりするために英語は必要です。
でも、それ以外にも、
効率よく動けるか
お客さんへの接し方はどうか
周りを見て動けるか
お店の雰囲気に合っているか
なども見られているように感じました。
僕自身、英語にまだ自信がなかった頃にホールのトライアルを受けて、採用されなかった経験もあります。
今振り返ると、英語力に加えて、そのお店が求めている人柄や接客スタイルとの相性もあると思っています。
キッチンのトライアルで実際にやったこと
キッチンでは、
野菜を切る
簡単な調理補助をする
洗い物をする
などを経験しました。
キッチンの場合はホールほどお客さんと英語で話す機会はありません。
その代わり、
料理がある程度できそうか
指示を理解できるか
仕事が早そうか
効率よく動けるか
といった部分を見られているように感じました。
飲食店で働いた経験がある人なら、日本でのアルバイト経験なども十分活かせると思います。
トライアルの服装は基本的にオールブラックだった
僕が経験した飲食店のトライアルでは、服装は基本的に黒で統一していました。
黒いトップス、黒いパンツ、黒い靴という感じです。
もちろんお店によって指定は違う可能性があるので、トライアルが決まったら、
What should I wear for the trial?
「トライアルには何を着ていけばいいですか?」
と事前に確認しておけば安心です。
特にレストランの場合、お店によって求められる服装が違うこともあるので、分からなければ聞いておくのが一番だと思います。
レジュメなど必要なものも持っていった
僕はトライアルへ行くとき、必要なものも準備して持っていきました。
特に仕事探しでは、レジュメをすぐ渡せるようにしておくと便利です。
僕の場合、カフェなどへ直接レジュメを配って仕事を探したこともあります。
実際に、レジュメを直接持っていったカフェで、その場でトライアルをすることになったこともありました。
そのため、仕事探しをしている期間はレジュメを何枚か持っておくと、思わぬチャンスにつながることもあると思います。
僕が実際に使っているレジュメの内容や、直接お店へ配った方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
トライアルで見られていると感じたこと
僕が5回ほど経験して感じたのは、ホールとキッチンでは見られているポイントも少し違うということです。
ホールなら、
英語力
接客姿勢
仕事の効率
お客さんへの対応
周りとのコミュニケーション
など。
キッチンなら、
料理・調理補助ができそうか
仕事のスピード
指示通りに動けるか
周りを見ながら動けるか
といったところです。
ただ、最終的にはスキルだけではなく、そのお店のスタッフとうまくやっていけそうかという人柄や相性もあると思います。
そのため、一つのトライアルに落ちたからといって、「自分はオーストラリアで働けない」と考える必要はないと思います。
僕自身、5回受けて3回は採用につながりませんでした。
それでも別のお店では採用されています。
僕も英語が怖くてトライアルに落ちた
特にシドニーにいた頃は、まだ英語で接客することにかなり不安がありました。
日本では基本的にずっと日本語で生活してきたのに、オーストラリアへ来て突然、
「英語で注文を取ってください」
「英語でお客さんに料理を説明してください」
となるわけです。
当然、最初からうまくできたわけではありません。
実際、ホールのトライアルで英語に苦戦して、採用されなかったこともあります。
でも、それも経験の一つだったと思っています。
何度かトライアルや仕事を経験するうちに、接客でよく使う英語も分かってきますし、英語で働くこと自体にも少しずつ慣れていきました。
トライアル前にメニューを見ておくのがおすすめ
今の僕が初めてトライアルへ行く人に一つアドバイスするなら、事前にそのお店のメニューを見ておくことです。
特にレストランやカフェなら、WebサイトやSNSなどでメニューを公開していることがあります。
事前に、
「どんな料理があるのか」
「料理名を英語でどう読むのか」
「どんなドリンクを扱っているのか」
などを少し見ておくだけでも、トライアル中の余裕が変わると思います。
例えば料理を運ぶときも、メニューを全く知らない状態と、ある程度知っている状態ではかなり違います。
接客で使いそうな英語も覚えておく
ホールのトライアルなら、接客英語も少し準備しておくのがおすすめです。
例えば、
Are you ready to order?
ご注文はお決まりですか?
How is everything?
お料理はいかがですか?
Can I clear these plates?
こちらのお皿をお下げしてもよろしいですか?
など。
難しい英語をたくさん覚えるより、その日に実際に使いそうなフレーズをいくつか言えるようにしておく方が役立つと思います。
僕自身も、実際の仕事で「これ英語でなんて言うんだろう?」となった表現を調べて、次に同じ状況になったときに使う、ということを繰り返してきました。
トライアルは無給でも大丈夫?
ここはワーホリで仕事を探すなら知っておいた方がいい部分です。
僕自身、トライアルを何度か経験しましたが、給料をもらったトライアルもあれば、もらわなかったトライアルもありました。
ただし、
「トライアルと呼べば、お店側は自由に無給で働かせていい」
というわけではありません。
Fair Work Ombudsmanによると、無給トライアルが認められる可能性があるのは、主に次の条件を満たす場合です。
応募している仕事に必要なスキルを確認するためのものであること。
必要なスキルを確認するために必要な時間だけであること。
トライアル中、直接監督されていること。
必要な範囲を超えて働いた時間については、適切な最低賃金で支払われる必要があります。Fair Workは、仕事内容によってスキル確認に必要な時間は1時間程度から1シフト程度まであり得ると説明しています。
つまり、「2時間なら絶対無給でOK」「5時間なら絶対アウト」など、時間だけで判断できるものではありません。
何をしていたのか、スキル確認に本当に必要だったのか、監督されていたのかなども重要になります。
Fair Work Ombudsman:Unpaid trials
Fair Workには「5時間のカフェトライアル」の例もある
これは僕の経験とも近くて、かなり参考になる例です。
Fair Work Ombudsmanは、カフェのトライアルで5時間働き、コーヒー作りだけでなく、トイレ掃除・ゴミ出し・店内清掃などもさせられたケースを例として紹介しています。
このケースについてFair Workは、仕事に必要なスキルの確認を超えているため、その時間については支払われるべきだとしています。
つまり「Trialと言われたから無給なのは当たり前」と思い込まないことも大切です。
僕は5時間働いて何ももらえなかったことがある
僕自身も、ある店のトライアルで5時間ほど働いたのに、給料を何ももらえなかった経験があります。
さらに、そのお店では今後働いた場合の給料についても現金で手渡しすると言われました。
そのことだけで違法だと判断したわけではありませんが、トライアルを含めていろいろと不安を感じたため、僕はそのお店で働くことをやめました。
今振り返ると、「これは大丈夫なのかな?」と疑問を感じた時点で、条件をもう少し確認しても良かったと思います。
特にワーホリで来たばかりだと、
「オーストラリアではこれが普通なのかな?」
と思ってしまうこともあります。
でも、分からないことがあればFair Workなどの公的な情報を確認することも大切です。
逆に5時間分の給料と食事をもらった店もあった
一方で、別のお店では同じように5時間ほどトライアルをしましたが、働いた時間分の給料をきちんと支払ってもらいました。
さらに、その日は食事も出してもらいました。
同じ「トライアル」という言葉でも、お店によって対応はかなり違うと実際に経験して感じました。
短時間のスキルチェックなのか、実際の仕事として数時間働くのか。
トライアルが決まったら、できれば事前に、
Is the trial paid?
「このトライアルは有給ですか?」
と確認しておくのもいいと思います。
聞きづらく感じるかもしれませんが、お金のことは働き始める前に確認しておいた方が後からトラブルになりにくいです。
「なんか怪しい」と感じたら条件を確認する
ワーホリで仕事を探していると、早く仕事を決めたいという気持ちもあると思います。
僕自身も仕事探しを経験しているので、その気持ちは分かります。
でも、
「何時間働くのか分からない」
「有給か無給か説明されない」
「給料がいくらか分からない」
「何日も無給で働いてと言われる」
など、疑問に感じることがあれば、そのままにしない方がいいと思います。
Fair Workも、必要なスキル確認を超えて普通の仕事をさせる場合には、適切な最低賃金を支払う必要があるとしています。
「ワーホリだから仕方ない」と考えず、働く条件について自分でも確認することが大切です。
トライアルに落ちても気にしすぎなくていい
僕はこれまで5回ほどトライアルを受けて、採用につながったのは2回です。
つまり、3回は採用されていません。
でも今振り返ると、
「英語力が足りなかった」
「経験が合わなかった」
「お店が求めている人と違った」
「単純に相性が合わなかった」
など、いろいろな理由が考えられます。
一つのお店に落ちたからといって、自分自身を否定されたわけではありません。
僕自身、落ちた経験をしながら、その後別のお店で採用されています。
仕事探しでは、一つの結果にこだわりすぎず、次の店にも応募していくことが大切だと思います。
まとめ|トライアルは「働く前にお互いを見る時間」
僕はシドニーとパースで、これまでに5回ほどトライアルを経験しました。
時間は1時間程度のところもあれば、2時間、4〜5時間のところもありました。
ホールではオーダーや料理提供、キッチンでは野菜を切ったり、調理補助や洗い物をしたりしました。
そして5回のうち、2回が実際の採用につながりました。
僕がトライアル前におすすめしたいのは、
お店のメニューを確認すること。
接客で使いそうな英語を覚えておくこと。
服装や持ち物を事前に確認すること。
有給・無給や時間など、分からない条件は確認すること。
このあたりです。
また、無給トライアルだからといって、何時間でも普通に働かせていいわけではありません。
Fair Workのルールも知ったうえで、「これはちょっとおかしいかも」と感じたときには、自分で確認することも大切です。
初めてのトライアルはかなり緊張すると思います。
僕も英語に自信がない状態からスタートしました。
それでも、トライアルを受けて、落ちて、また応募して、実際に仕事を経験する中で少しずつ慣れていきました。
完璧に準備してから挑戦するというより、準備できることはして、あとは実際に経験しながら慣れていく。
それくらいでいいと思います。


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